育てても辞める”を変えた、提案力の標準化による即戦力化と定着率改善
大型代理店 F社 様
新卒・中途あわせて毎年数十名を採用していたC社では、教育制度を整えても早期離職が続き、「教育しても戦力化する前に辞めてしまう」ことが大きな経営課題となっていた。マネパスを新人研修に導入し、キャッシュフロー表や保障設計を用いた“数字で語れる提案”を体得させる育成モデルを構築。実践前に成功体験を得られる流れをつくったことで、即戦力化までの期間が1.5か月短縮、離職率は約40%減少。教育投資の回収効率を高め、再現性ある育成体制が全社に浸透している。
業種: 保険代理店(大規模/研修制度あり)
事業規模: 全国拠点数:10拠点以上/従業員数:200名超/年間契約件数:約1万件
【教育投資の回収効率を最大化。即戦力化と離職率低下を両立】
導入背景:高い採用数と教育投資、それでも続く“早期離脱”
全国に複数拠点を持ち、毎年数十名単位で新卒・中途採用を行っている大型保険代理店C社。社内には独自の研修制度やトレーナー制度が整っており、教育コストをかけてでも戦力化を急ぐ方針を取っていました。しかし、入社後半年〜1年以内での離職者が一定数発生しており、「せっかく教育しても辞めてしまう」という構造的な課題を抱えていました。
特に新卒・未経験層では、現場配属後の“実践”でつまずくケースが多発。保険商品や制度の基礎知識は研修で身につけられても、いざ提案となると「どう伝えれば響くか」「なぜこの提案が必要なのか」を構造的に説明できず、結果として提案内容が曖昧・感覚的になってしまう状況が続いていました。その結果、顧客からの反応が得られずに失注が続き、営業活動自体が空回りするという悪循環に。
会社としても、せっかく採用した人材が「成果が出ないまま退職」していく現実に直面し、「属人的な営業」から「設計に裏打ちされた営業」への転換が急務であると判断。C社は、教育体制の“最後のピース”として、実践的かつ構造的な提案力を習得できる仕組みの導入を模索し始めます。
ソリューション:マネパスによる設計力トレーニングの標準化
そこでC社が導入を決めたのが、ライフプラン設計・保険設計をワンストップで視覚化・数値化できる「マネパス」でした。単なる営業支援ツールとしてではなく、“営業教育の標準教材”としての活用が始まります。
まず、育成段階におけるケーススタディ演習にマネパスを活用。顧客の家族構成や収支情報を設定し、「どの保険をどう組み合わせれば安心できるプランになるか」を新人が自ら考える流れを設計。マネパスでキャッシュフロー表や万一時シミュレーションを作成することで、「なぜこの保障が必要か」「なぜこの積立額で設計すべきか」といった提案の裏付けを“見える形”で体得させていきました。
また、提案後の家計シミュレーションを複数パターンで比較することで、「保障を減らすとどうなる?」「運用をやめると資産がどう推移する?」といった“やらない選択肢”との違いを体感できることも、教育として非常に効果的でした。
これにより、新人が現場に出る前から「数字で語れる提案」を習得。OJT前のトレーニングフェーズで、“お客様に提案しても通用する”という手応えを掴ませることが可能になりました。
成果:即戦力化が進み、離職率・教育コストともに改善
マネパス導入後、C社の新人営業担当の商談化までのスピードが大幅に短縮されました。初回面談から提案までを1人で完結できるようになる時期が平均で1.5か月早まり、上司やトレーナーの同席回数も削減。マンパワーに頼らない育成体制が実現しました。
さらに注目すべきは、1年以内の離職率が前年と比較して約40%減少した点です。「数字で説明できるようになって、自信がついた」「提案が楽しくなった」といった声が新人本人から上がるようになり、教育部門からは「自分の成長を実感している人ほど辞めない」とのフィードバックもありました。
結果として、「投資した教育コストを、確実に回収できる育成体制」が構築され、今後の拠点拡大・採用強化にも弾みがついているとのことです。